隠し味の理論

“隠し味”とは何か?

“隠し味”というと最近ブームの“ちょい足し”と混同されがちですが、隠し味はただ足すだけの単純なものではありません。

カレーでも、使う玉ねぎの産地が違ったり、水や湿度、季節が違うだけでも味は変わってしまいます。料理のプロとは、そうした異なる条件の下でも、常に自分が求める同じ味を実現できることをいいます。その味に近づけるための微調整が「隠し味」なのです。

また、カレーは嗜好品要素が強い食べ物です。同じ人でも体調によって求める味は異なり、例えば汗をかく夏場の海水浴場などでは塩分の強いカレーが好まれますが、同じカレーは家ではとても塩辛く感じます。食卓で食べるカレーでも、子供には甘口、お父さんは辛口でお母さんはコクが欲しいなど、求める味が違います。こうした時に、ベースになるカレーを作っておいて、いくつかの味に作り分けることができるのも“隠し味”の効能です。

“隠し味”の実践法

本プロジェクトでは隠し味の使い方として、「5味+α調整法」をおススメいたします。5味とは甘・旨・苦・酸・塩のことで、これに辛味やコクなど自分が求める味を加えてカレーの味を整えていく方法です。
※プロは様々な方法を用いて隠し味を駆使していきます。(本サイトにもプロのレシピ内で紹介しておりますので参照ください。)

プロの手法は複雑多岐にわたりますので、最も単純で家でもすぐに活用できる「5味+α調整法」をご紹介いたします。

5味+α調整法