カレーはお酒と合わないと通常、言われています。実際に現在、多くのカレー店が夜のディナー営業で苦戦しています。
それは、なぜか?カレーに合うお酒、お酒に合うカレーが開発されてこなかったからです。
カレー発祥のインドではお酒が原則、タブーです。そのためカレーとアルコールの相性の良い方策が歴史的に見いだされてこなかったのです。日本における日本酒に最適なおつまみのような存在の料理や、西洋料理に合う食中酒としてのワインのような存在の酒などが発明されてきませんでした。
我が国において江戸時代後期のカレー伝来以降、多くのカレー料理人や飲食店経営者などのカレー関係者がこの課題に取り組んできましたが、いまだ解決に至っていません。現在でも、残念ながらカレーに合うお酒やお酒に合うカレーが登場していません。
そこで、本プロジェクトとしては、2014年はその難問に挑むことにしました。カレーに合う酒、酒に合うカレー、お酒を使ったカレー…など様々な角度からカレーとお酒の融合を図りたいと思います。5年後、10年後には、夕食でお酒を飲みながらカレーを食べるシーンが日常的になるよう精力的に活動していきます。
レシピ提案1:おつまみカレー
お酒を飲みながら食べたくなるカレー。ガブガブとお酒を飲みながら違和感なく食べられる「おつまみ」的なカレーです。
最後にライスとともに食べることもできる一石二鳥のカレーです。
レシピ提案2:お酒を隠し味に使うカレー。 カレーにはワイン、ビールなどをツウはカレーの隠し味に入れますが、今回は国酒である日本酒及び焼酎を隠し味にしたカレーを考案しました。日本酒や焼酎はカレーにコクを出すと言われています。新感覚のお酒のコクを楽しめるカレーです。
夏だけでなく冬も盛り上がるカレーを本プロジェクトは提唱いたします。 「冬に適したカレー」として、体がぽっかぽっかに温まるカレーを伝授いたします。
夏だけでなく冬もカレーはおいしい!!今年の秋はカレーで体を温めよう!週1回食べるカレーで風邪を予防して健康に!
夏に注目されることが多いカレーですが、寒い季節に体を温める料理として近年、カレーが見直される傾向にあります。
冬に冷え症や風邪予防の効果があるとされるスパイス「しょうが」、「にんにく」、「ココア」などの入ったカレーをもりもり食べ、元気に活動しましょう!!
カレー後に冬は「ココアやコーヒーなどホットなドリンク」が最適! 夏に飲用する水やラッシーを冬は体を冷やすため、冬用のカレー後のドリンクとして「ココア」を推奨し冬カレーのドリンクメニューとして提案いたします。
これまでカレーを食べた後の飲み物には、水やインド式ドリンクのチャイやラッシーが定番でした。
ところが近年、その傾向に変化が表れています。
カレー総合研究所では2011年に、インターネットを用いて「カレーに合う飲み物」の意識調査を独自で行ないました。
すると1位の「水」は不動ですが、それ以外の飲物にはコーヒーやウーロン茶が台頭し、従来とは違った流れが生まれていることがわかりました。
当プロジェクトでは、その潮流の中で冬にカレーの食後に「ココア」が最適と考えています。
理由としては、1.カレーは油分やスパイスが強く口の中に残るが、それを流す効果がある。(同様な効果がウーロン茶、コーヒーにあるとされる)、2.カレーは辛く、食べた後も舌がひりひりすることがあるが、これを緩和する効果が甘いココアにある、3.体が温まり冷え症防止になる、などが挙げられるからです。
カレーの本場インドで基本中の基本の料理テクニックです。こちらをマスターすれば、スパイスの香りが芳醇になりスパイス感が増し、ワンランク上のカレーになります。
スタータースパイスは、料理の初めに油でスパイスを炒め、スパイスのもつ薬効成分や香りを油に移す作業で、インドにおける基本的な調理法。近年、日本におけるカレーライスにも応用するようになってきています。
スパイスの成分のほとんどは水でなく油に溶けやすい、その特性を活かしたインド独特な調理です。数種類のスパイスが一体化したカレー粉では、スパイスの個々の本来の香りを味わうことは難しいですが、この手法を使えば各段に香りはアップします。
本プロジェクトが「家カレー向上プロジェクト」の1つの柱として取り組んでいきたいのが「時短カレー」です。
今夏は節電のため短時間に料理をすることが求められています。料理の中でも特に食卓に頻繁に登場するカレーを簡単に短い時間でスピーディに作れて、しかもおいしいカレーを提案します。
現代女性は目が回るほど忙しい日々を過ごしています。
毎日行なわなければならない家事の中でも、とりわけ時間を取られるのが「料理」。その所要時間を短くすることで、主婦を代表とする世の女性たちに、少しでも自分のために使える時間を捻出させてあげたいと考えました。
短時間で作れて味はソコソコの料理ならどこにでもありますが、当プロジェクトがお教えするのは、味も極上の時短カレーです!
“隠し味”というと最近ブームの“ちょい足し”と混同されがちですが、隠し味はただ足すだけの単純なものではありません。
自分が求める味に近づけるための微調整の技です。例えば汗をかく夏場の多汗の時期には塩分が放出されるので塩分や酸味の強いカレーが好まれる傾向にあります。
これに対し、塩味は「塩」、酸味は「ヨーグルト」などを入れてその時に体の求める味に調整する技です。
カレーでも、使う玉ねぎの産地が違ったり、水や湿度、季節が違うだけでも味は変わってしまいます。料理のプロとは、そうした異なる条件の下でも、常に自分が求める同じ味を実現できることをいいます。その味に近づけるための微調整が「隠し味」なのです。
また、カレーは嗜好品要素が強い食べ物です。同じ人でも体調によって求める味は異なり、例えば汗をかく夏場の海水浴場などでは塩分の強いカレーが好まれますが、同じカレーは家ではとても塩辛く感じます。食卓で食べるカレーでも、子供には甘口、お父さんは辛口でお母さんはコクが欲しいなど、求める味が違います。こうした時に、ベースになるカレーを作っておいて、いくつかの味に作り分けることができるのも“隠し味”の効能です。